こんにちは!
健康体操コーチの中川です。
3月も半ばとなり気温も暖かくなりはじめ、外の運動もしやすい時期になってきました。そこで本日は、〈ウォーキング〉をプログラムに取り入れました!
ルーティンの〈ストレッチ〉〈レジスタンス運動〉を前半に実施したあと、後半30分で構内をウォーキング。普段歩きなれた道から外れ、広いグラウンドを1回り。地元である岡上地域に長くお住まいの方々は、昔からある校舎を見て「懐かしいわね〜!」と思わず一言。会話も楽しみつつ、新鮮な気分で構内を回っていきました!
ウォーキングは1回に20~30分以上行うと効果が高いと言われています。近年、歩行が脳と身体の両方に良い効果をもたらすということが明らかになりつつあります(ページ末に具体例を載せてありますので、よろしければご覧になってください)。
お買い物の行き帰りにちょっと寄り道をして長めに歩くと、新しい地元が発見できるかもしれません^^ぜひウォーキングを日常生活に取り入れてみましょう!
(迷子や転倒にも気を付けて!)
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ウォーキングの効果について
ウォーキングが心身に良い効果をもたらすという報告が数多くなされています。普段歩かないところを複数人数で歩くと、〈生理学的〉〈認知的〉〈社会的〉そして〈予防医学的〉な効果が期待されます。
【生理学的効果】
筋肉・骨・組織など身体の健康を保つことができます。ウォーキングをすると、筋肉・骨が刺激されるほか、有酸素運動効果により心肺機能が高まります。また、ウォーキング動作をしている間、心臓が安静時よりもはやく大きく鼓動し、筋肉は収縮・弛緩を繰り返すと、全身の血流が促進されます。これにより、身体に酸素や栄養が行き届き、また老廃物も除去されやすくなります。日常的に歩行する習慣がついていると、毛細血管が新しく作られ(血管新生)、生体組織内で血流が行き届くエリアが広がり、より効果が高まります。
【認知的効果】
気分をリフレッシュさせる効果があります。自分が初めて訪れる場所を歩くと、脳にとっても新しい刺激となります。広いグラウンド、青々しいの人工芝のふみ心地、線路を通る電車のシルエットや音、懐かしい校舎やみんなとの会話。五感からの刺激や、昔の思い出の想起、会話が脳を刺激してリフレッシュしてくれます(セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなど神経伝達物質や、BDNFなど脳内タンパク質が良い方向に調節されます)。
【社会的効果】
みんなで会話をしながら歩くと楽しいですよね^^新しい友人ができるかもしれません。
【予防医学的効果】
上記の効果により、心身の健康が促進されると病気や障害の予防につながります。運動により筋肉・骨が鍛えられ、歩行運動が改善されると、転倒や寝たきりを防止できる可能性が高まります。また、有酸素運動をつづけることで、糖尿病・脳卒中・心臓発作などのリスクを軽減させます。新しい刺激により脳が活性化されれば、認知症・うつ病などの予防につながります。教室にいらしてみんなと会話できれば、ずっと家にひとりで閉じこもる必要もなくなるかもしれません。
20~30分以上のウォーキングを、週に2,3回行えば効果は高まります。年齢は関係ありません。御高齢の方々にも充分効果が期待されます。
〈参考資料〉
・John Medina『Brain Rules』(2009)NHK出版
・アメリカ合衆国/保健福祉省/体力づくり,スポーツ,栄養に関する大統領諮問委員会(PCFSN)/”Learning is a Moving Experience”
・“What Happens To Our Brains When We Exercise And How It Makes Us Happier”_Fast Company